AIゲーム制作研究室

2026-07-01 22:51:00

第5回 なぜ開発標準を作るのか

AIゲーム制作研究室 プロジェクト001

『森のどんぐり大作戦』開発ドキュメント

第5回 なぜ開発標準を作るのか

この章で学ぶこと

今回は、ゲーム制作を始める前に作成する「開発標準」について学びます。

ゲーム制作というと、企画を考え、イラストを描き、プログラムを書くという流れを思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、実際のゲーム開発では、その前に「制作ルール」を決めます。

この制作ルールをまとめたものが開発標準です。


開発標準とは何か

開発標準とは、一言でいえば、

「ゲーム制作の共通ルール」

です。

例えば、

  • ファイル名はどう付けるのか。
  • イラストはどの大きさで作るのか。
  • フォルダはどう整理するのか。
  • ボタンや背景はどのように管理するのか。

こうしたルールを、最初に決めておきます。

これはゲーム制作だけではなく、建築でいう設計基準、工場でいう作業標準と同じ考え方です。


なぜ開発標準が必要なのか

ゲームが完成すると、使われる素材は想像以上の数になります。

キャラクター。

背景。

アイテム。

ボタン。

効果音。

BGM。

これらを合わせると、100個、200個、それ以上になることも珍しくありません。

もしファイル名が、

画像1

画像2

画像3

だったらどうでしょう。

どれが主人公で、どれが背景なのか分からなくなってしまいます。

制作が進むほど管理が難しくなり、修正にも時間がかかります。

だからこそ、最初にルールを決めておくことが大切なのです。


AI時代だからこそ必要になる

AIを使えば、短時間でたくさんの素材を作ることができます。

しかし、その素材を整理するのは人間です。

AIが作った画像も、

「どこで使う画像なのか」

「どのサイズなのか」

「どの名前で保存するのか」

が決まっていなければ、ゲーム制作はスムーズに進みません。

AIが進化するほど、設計や整理の重要性は、むしろ高まっていくのです。


『森のどんぐり大作戦』ではどうするのか

今回のプロジェクトでは、ゲームを一本作って終わりにはしません。

「おむすび山シリーズ」として、これからも新しい作品を制作していくことを考えています。

そのため、

  • キャラクターの命名規則
  • 背景画像のサイズ
  • フォルダ構成
  • ボタンデザイン
  • アイコンの管理方法

などを共通ルールとして定めます。

この開発標準は、『森のどんぐり大作戦』だけのものではありません。

これから制作するシリーズ作品すべての土台になります。


開発標準は「資産」である

ゲームは完成すると、一つの作品になります。

しかし、開発標準は作品ではありません。

それは、次の作品を作るための「資産」です。

開発標準がしっかりしていれば、

新しいゲームを作るたびに、同じことを何度も考え直す必要がありません。

つまり、一度作ったルールが、未来の作品を支えてくれるのです。


今回学んだこと

  • 開発標準とは、ゲーム制作の共通ルールである。
  • 制作を始める前にルールを決めることで、後の作業がスムーズになる。
  • AI時代だからこそ、整理と設計の重要性が増している。
  • 開発標準は、一つのゲームだけではなく、シリーズ全体を支える「資産」になる。

次回予告

次回は、いよいよ『おむすび山シリーズ開発標準 Ver.1.0』を作成します。

ファイル名の付け方、フォルダ構成、画像サイズ、バージョン管理など、実際の制作で使用するルールを一つずつ決めていきます。

ここから、本格的なゲーム開発環境が整っていきます。