AIゲーム制作研究室
第5回 なぜ開発標準を作るのか
AIゲーム制作研究室 プロジェクト001
『森のどんぐり大作戦』開発ドキュメント
第5回 なぜ開発標準を作るのか
この章で学ぶこと
今回は、ゲーム制作を始める前に作成する「開発標準」について学びます。
ゲーム制作というと、企画を考え、イラストを描き、プログラムを書くという流れを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、実際のゲーム開発では、その前に「制作ルール」を決めます。
この制作ルールをまとめたものが開発標準です。
開発標準とは何か
開発標準とは、一言でいえば、
「ゲーム制作の共通ルール」
です。
例えば、
- ファイル名はどう付けるのか。
- イラストはどの大きさで作るのか。
- フォルダはどう整理するのか。
- ボタンや背景はどのように管理するのか。
こうしたルールを、最初に決めておきます。
これはゲーム制作だけではなく、建築でいう設計基準、工場でいう作業標準と同じ考え方です。
なぜ開発標準が必要なのか
ゲームが完成すると、使われる素材は想像以上の数になります。
キャラクター。
背景。
アイテム。
ボタン。
効果音。
BGM。
これらを合わせると、100個、200個、それ以上になることも珍しくありません。
もしファイル名が、
画像1
画像2
画像3
だったらどうでしょう。
どれが主人公で、どれが背景なのか分からなくなってしまいます。
制作が進むほど管理が難しくなり、修正にも時間がかかります。
だからこそ、最初にルールを決めておくことが大切なのです。
AI時代だからこそ必要になる
AIを使えば、短時間でたくさんの素材を作ることができます。
しかし、その素材を整理するのは人間です。
AIが作った画像も、
「どこで使う画像なのか」
「どのサイズなのか」
「どの名前で保存するのか」
が決まっていなければ、ゲーム制作はスムーズに進みません。
AIが進化するほど、設計や整理の重要性は、むしろ高まっていくのです。
『森のどんぐり大作戦』ではどうするのか
今回のプロジェクトでは、ゲームを一本作って終わりにはしません。
「おむすび山シリーズ」として、これからも新しい作品を制作していくことを考えています。
そのため、
- キャラクターの命名規則
- 背景画像のサイズ
- フォルダ構成
- ボタンデザイン
- アイコンの管理方法
などを共通ルールとして定めます。
この開発標準は、『森のどんぐり大作戦』だけのものではありません。
これから制作するシリーズ作品すべての土台になります。
開発標準は「資産」である
ゲームは完成すると、一つの作品になります。
しかし、開発標準は作品ではありません。
それは、次の作品を作るための「資産」です。
開発標準がしっかりしていれば、
新しいゲームを作るたびに、同じことを何度も考え直す必要がありません。
つまり、一度作ったルールが、未来の作品を支えてくれるのです。
今回学んだこと
- 開発標準とは、ゲーム制作の共通ルールである。
- 制作を始める前にルールを決めることで、後の作業がスムーズになる。
- AI時代だからこそ、整理と設計の重要性が増している。
- 開発標準は、一つのゲームだけではなく、シリーズ全体を支える「資産」になる。
次回予告
次回は、いよいよ『おむすび山シリーズ開発標準 Ver.1.0』を作成します。
ファイル名の付け方、フォルダ構成、画像サイズ、バージョン管理など、実際の制作で使用するルールを一つずつ決めていきます。
ここから、本格的なゲーム開発環境が整っていきます。

