AIゲーム制作研究室

2026-07-06 09:37:00

『森のどんぐり大作戦』ゲームコンセプト再設計

AIゲーム制作研究室

ゲーム開発ドキュメント

第7回

『森のどんぐり大作戦』ゲームコンセプト再設計

ゲーム開発では、企画を進める中で、より良いアイデアが生まれたときには、最初の企画を見直すことがあります。

それは失敗ではありません。

むしろ、本当に面白いゲームは、この「考え直す」工程を何度も繰り返して生まれます。

『森のどんぐり大作戦』も、そのような転機を迎えました。


最初のゲームコンセプト

当初、このゲームは、

「森でどんぐりを集めるアクションゲーム」

として企画していました。

どんぐりをたくさん集め、障害物を避けながらゴールを目指す。

シンプルで楽しいゲームになる予定でした。

しかし、開発を進める中で、私たちは一つの疑問にたどり着きました。

「どんぐりは、ただ集めるだけの存在なのだろうか。」


「どんぐり銀行」という発想

香川県には「どんぐり銀行」という、どんぐりを通じて森づくりへの関心を育てる活動があります。

この考え方に触れたとき、『森のどんぐり大作戦』の世界が大きく広がりました。

ゲームの中でも、集めたどんぐりを「どんぐり銀行」へ預ける仕組みを取り入れよう。

最初は、そのどんぐりをゲーム内の通貨として使うことも考えました。

しかし、それでは「どんぐり=お金」という価値観になってしまいます。

『うどんの国』という、やさしい世界には少し違和感がありました。


どんぐりは「森の恵み」

そこで、私たちは考え方を変えました。

どんぐりは、お金ではありません。

森が動物たちへ贈ってくれる「恵み」です。

動物たちは、その恵みに感謝し、一部をどんぐり銀行へ預けます。

どんぐり銀行は、お金を預かる銀行ではなく、森からいただいた恵みを未来へつないでいく場所です。

つまり、『森のどんぐり大作戦』で集めるのは、お金ではなく、「未来へつなぐ森の恵み」なのです。


このゲームの本当の目的

ゲームの目的も、大きく変わりました。

以前は、

「どんぐりをたくさん集めること。」

でした。

しかし、新しいゲームコンセプトでは、

「森を育てること。」

が目的になります。

どんぐり銀行へ預けられた恵みは、森へ還されます。

森は少しずつ元気になり、

木々は大きく育ち、

花が咲き、

鳥や昆虫が増え、

ため池には魚やホタルが戻ってきます。

プレイヤーはゲームをクリアするだけではありません。

『うどんの国』そのものを、少しずつ豊かな世界へ育てていくのです。


『うどんの国』という世界

『森のどんぐり大作戦』は、一つのゲームではありません。

『うどんの国』という世界で起こる、秋の一つの物語です。

このゲームで育てた森は、これから制作する他のゲームにもつながっていきます。

森は世界の一部であり、世界もまた少しずつ成長していきます。

ゲームを遊ぶことが、世界を育てることにつながる。

それが、『森のどんぐり大作戦』の新しいコンセプトです。


このゲームが目指すもの

『森のどんぐり大作戦』は、勝ち負けを競うゲームではありません。

自然から恵みをいただき、

仲間と分かち合い、

未来へつないでいく。

そんな「うどんの国」の暮らしを体験するゲームです。

ゲームを終えたとき、プレイヤーの心の中に、

「自然っていいな。」

「森を大切にしたいな。」

そんな気持ちが少しでも芽生えてくれたら、これ以上うれしいことはありません。


次回予告

次回は、ゲームの舞台となる『どんぐりの森』を設計します。

森にはどんな木が生え、どんな動物が暮らし、どんな季節の風が吹いているのか。

『うどんの国』で最初に訪れる場所を、一緒に形にしていきましょう。