AIゲーム開発研究室
研究実験 No.003 AIゲームデザイン生成モデル Ver.1.0 p01
AIゲーム開発研究室
研究実験 No.003
AIによるゲームコンセプト解釈とゲームデザイン生成に関する比較研究
― AIゲームデザイン生成モデル Ver.1.0 の提案 ―
著者
大川 博
AIゲーム開発研究室 研究代表
共同研究
Arc(OpenAI ChatGPT)
AIゲーム開発研究室 主任研究員
要旨(Abstract)
近年、生成AIの発展により、ゲーム開発のさまざまな工程でAIが利用されるようになった。特に大規模言語モデル(Large Language Models:LLM)は、ゲームの企画立案やシステム設計、シナリオ制作など、ゲーム開発の上流工程にも活用され始めている。しかし、AIがゲームコンセプトをどのように解釈し、その解釈をどのようにゲームデザインへ反映しているのかについては、体系的な検討がほとんど行われていない。
本研究では、「おむすび山とは、森からいただいた恵みを森へ返し、森とともに豊かになるゲームである。」という一文を基準コンセプトとし、その中の単語を一語ずつ変更した七つの比較実験を実施した。各実験では、変更した単語以外の条件を維持したままAIにゲーム設計を行わせ、生成されたゲームデザインを比較・分析した。
その結果、AIは単語を機械的に置き換えるのではなく、それぞれの単語が持つ意味や役割を解釈し、それに応じてゲームジャンル、ゲームループ、プレイヤー行動、報酬システム、世界観などを再構成する傾向が観察された。また、ゲームコンセプトを構成する単語には、世界、行動、価値観、目的といった異なる設計上の役割が存在する可能性が示唆された。
これらの比較分析をもとに、本研究ではゲームコンセプトを単なる説明文ではなく、ゲームデザインを方向付ける設計情報として捉え、**「AIゲームコンセプト設計モデル Ver.1.0」**を提案する。
本研究は、AIにゲームを生成させること自体を目的とするものではなく、AIがゲームコンセプトをどのように理解し、それを設計へ反映しているかを分析した基礎研究である。本研究で得られた知見は、AI時代におけるゲーム企画およびゲームデザインの方法論を体系化するための一つの基盤となることを目指している。
キーワード
生成AI、ゲームデザイン、ゲームコンセプト、ゲーム企画、比較実験、大規模言語モデル(LLM)、AIゲーム開発、ゲーム設計、コンセプト設計、AIゲームコンセプト設計モデル
目次
第1章 研究背景
1.1 研究の背景
1.2 研究の目的
1.3 研究の位置付け
第2章 研究方法
2.1 研究課題
2.2 実験方法
2.3 評価方法
2.4 研究の範囲
第3章 実験A(基準コンセプト)
第4章 実験B(価値観の変化)
第5章 実験C(世界のスケールの変化)
第6章 実験D・E(目的・行動の変化)
第7章 実験F・G(ゲーム全体の設計思想の変化)
第8章 実験結果の比較分析
第9章 AIゲームコンセプト設計モデル Ver.1.0
第10章 総合考察
第11章 結論
