AIゲーム開発研究室

2026-07-26 21:54:00

第16回 キャラクターマスター生成比較実験 Ver.1.0

AIゲーム開発研究室

第16回 キャラクターマスター生成比較実験 Ver.1.0

研究代表 大川 博
主任研究員 アーク(OpenAI ChatGPT)


はじめに

前回、第15回では「パンタ キャラクターマスター制作仕様書 Ver.1.0」と「制作生成AI用プロンプト Ver.1.0」を作成しました。

今回は、その仕様書とプロンプトを実際に使用し、制作生成AIによるキャラクターマスター生成実験を行います。

今回の目的は、単に画像を生成することではありません。

AIゲーム開発研究室では、

「どのAIが優れているか」ではなく、「どの工程にどのAIを使用することが最も効率的なのか」

を検証します。

そこで今回は、同じ仕様書を基に、

  • ChatGPT画像生成
  • Gemini画像生成

の二つでキャラクターマスターを制作し、比較実験を行いました。


ChatGPT画像生成

ChatGPTパンタImage.png

ChatGPT画像生成では、パンタのキャラクターデザインを非常に高い精度で再現することができました。

特に、

  • 顔の表情
  • 頭身
  • 毛並み
  • リュック
  • 水彩画の質感

などは、公式基準画像に非常に近い結果となりました。

一方で、

背景を透明PNGとして指定したにもかかわらず、

実際には透明を表す市松模様が描画され、

完全な透明背景にはなりませんでした。

 

追記:

透明背景を実現するため、透明化に関する指示をさらに詳細に追加したプロンプトでも再実験を行った。しかし、結果は変わらず、完全な透明PNGは生成されなかった。

 

このことから、現時点ではプロンプトの工夫だけで解決できる問題ではなく、画像生成AI自体の機能的な制約である可能性が高いと判断した。


Gemini画像生成

GeminiパンタImage.png

Gemini画像生成でもキャラクターマスターの制作自体は可能でした。

しかし、

ChatGPT画像生成と比較すると、

キャラクターデザインや画風の再現性に違いが見られました。

また、

背景透明についても同様に、

完全な透明PNGにはならず、

透明を表す市松模様が描画されました。


Geminiへの確認

今回の結果についてGeminiへ確認したところ、次の回答が得られました。

「現時点では、画像の背景を完全に透明にする機能を持っていません。

現状の技術では、『背景を透明に』という指示を出しても、市松模様などを描き込んでしまい、実際の透過処理にはならないことがほとんどです。」

さらに、

背景透過については、

  • Adobe Photoshop
  • Photopea
  • 背景除去サービス

などを利用することが推奨されました。


実験結果

今回の比較実験から、次のことが確認できました。

① キャラクターデザインの再現性は、ChatGPT画像生成が優れている。

② 現時点では、ChatGPT画像生成・Gemini画像生成ともに、完全な透明PNGを生成することはできない。

③ 現時点では、背景透過は人間が担当する別工程として扱う。


AIゲーム開発標準ワークフローの更新

今回の実験結果を受け、AIゲーム開発研究室では、現時点の標準ワークフローを次のように更新します。

制作仕様書作成

制作生成AI用プロンプト作成

ChatGPT画像生成

人間による背景透過

ゲーム素材完成

このワークフローは、現時点で利用可能なAI技術を基準として構築したものです。

今後、画像生成AIが透明背景に対応した場合には、このワークフローも継続的に更新していきます。


おわりに

今回の比較実験により、

キャラクターマスター制作には、現時点ではChatGPT画像生成を採用することを決定しました。

また、背景透過については、現時点では人間が担当する別工程として標準ワークフローへ組み込むこととしました。

AIゲーム開発研究室では、今後も実制作を通して検証を続けながら、AI時代のゲーム開発標準を研究していきます。


添付資料

添付資料① パンタ公式基準画像

第2話「森の長老」P2.png

用途

本実験におけるキャラクターデザインの基準画像。

顔、頭身、服装、リュック、毛並みなど、パンタの公式デザインを統一するための基準画像として使用した。


添付資料② おむすび山世界設定基準画像

第3話「どんぐりの森」P2.png

用途

本実験における画風・色彩・世界観の基準画像。

水彩画の表現、色彩、光の表現、世界観を統一するための基準画像として使用した。


参考資料

 

ChatGPT画像生成用プロンプト Ver.1.0

【最重要事項】

本プロンプトは、添付資料を含めて一体の制作指示書です。

本文だけではなく、添付資料を必ず参照して制作してください。


パンタの公式キャラクターマスターを制作してください。

制作対象は、**添付資料①「パンタ公式基準画像」**です。

キャラクターデザインは添付資料①を忠実に再現してください。

画風、色彩、背景表現、世界観は、**添付資料②「おむすび山世界設定基準画像」**を基準として制作してください。

制作内容は、

  • 正面
  • 右側面
  • 後面
  • 左側面

の4方向です。

左から

正面 → 右側面 → 後面 → 左側面

の順に、横一列へ均等に配置してください。

パンタの立ち姿の身長は約250pxとしてください。

キャンバスサイズは、

横幅約800px、高さ約300pxを目安とし、

制作内容に応じて適切に調整してください。

4方向すべての足元を画像の最下部に揃えてください。

表情は自然な笑顔としてください。

背景は透明とし、キャラクター以外の背景(森、空、地面、木、影など)は描かないでください。

文字、ロゴ、説明文、装飾は一切入れないでください。

出力形式はPNG形式としてください。

キャラクターデザイン、頭身、服装、リュック、色彩、画風、世界観は変更せず、添付資料①のパンタをそのまま4方向へ展開してください。


Gemini画像生成用プロンプト Ver.1.0

制作目的

パンタの公式キャラクターマスターを制作してください。

本画像はゲーム素材、AI制作、今後のキャラクター制作の基準画像として使用します。


添付資料

添付資料①

パンタ公式基準画像

(キャラクターデザイン基準)

添付資料②

おむすび山世界設定基準画像

(画風・色彩・世界観の基準)

必ず両方の画像を参照してください。


制作内容

パンタを以下の4方向で制作してください。

  • 正面
  • 右側面
  • 後面
  • 左側面

左から

正面 → 右側面 → 後面 → 左側面

の順に横一列へ配置してください。


サイズ

パンタの立ち姿の身長は約250px相当としてください。

キャンバスサイズは

横幅約800px、高さ約300px

を目安とし、

必要に応じて適切に調整してください。


デザイン

添付資料①のパンタを忠実に再現してください。

以下は変更しないでください。

  • 頭身
  • 毛並み
  • 手足
  • リュック
  • 首のスカーフ
  • 色彩
  • 表情
  • 水彩画の画風

表情

自然な笑顔。


配置

4方向を均等な間隔で横一列に配置してください。

4方向すべての足元を画像の最下部に揃えてください。


背景

キャラクターのみを制作してください。

背景は**完全な透明背景(アルファチャンネル付きPNG)**としてください。

背景色は設定しないでください。

白背景

黒背景

単色背景

市松模様

透明を示すチェック柄

背景イラスト

地面

植物

装飾

これらは一切描かないでください。


出力形式

PNG形式


最重要事項

添付資料①のパンタを公式基準画像として忠実に再現してください。

添付資料②の画風・色彩・世界観を維持してください。

 

キャラクターのみを制作し、背景は完全な透明PNGで出力してください。