AIゲーム開発研究室
1回の画像生成で複数のゲーム素材を制作できるか
AIゲーム開発ドキュメント
第15回 ゲーム素材生成実験 No.001
1回の画像生成で複数のゲーム素材を制作できるか
人間
アーク主任、一つ相談があります。
ゲーム素材を作るとき、歩行アニメーションは6コマありますよね。
普通なら1枚ずつ6回画像を生成することになりますが、それでは時間がかかります。
もしかすると、一度に6枚作れるのではないでしょうか。
Arc
面白い着眼点です。
もし一度の画像生成で6枚のゲーム素材を制作できるのであれば、制作時間は大幅に短縮できます。
しかし、その前に確認すべきことがあります。
人間
何でしょう?
Arc
本当に知りたいのは、
「6枚作れるか」ではありません。
ゲーム素材として使える品質で6枚作れるかです。
生成AIは複数画像を生成できても、
- キャラクターの顔が変わる
- 身長が変わる
- 足の位置がずれる
- 色が変わる
このようなことが起きれば、ゲーム素材としては利用できません。
人間
なるほど。
では歩行6コマをいきなり実験するのではなく……
Arc
まず立ち姿ですね。
正面
右側面
背面
左側面
この4枚なら、
「同じキャラクターを異なる方向から描けるか」
だけを検証できます。
人間
なるほど。
さらにゲームで使うことも考えて、
画像サイズは320×320。
キャラクターの身長は約250px。
背景透明。
これでいきましょう。
Arc
それに加えて、
ゲーム素材として重要な条件があります。
キャラクターの足裏を画像の底辺に接地させること。
さらに、
全4枚とも足元の接地点(原点)を完全に一致させること。
これが揃えば、ゲームエンジンで画像を切り替えた際に、キャラクターが上下に揺れることがありません。
人間
なるほど。
それと添付資料として、
パンタのキャラクターマスターを使用すること。
文字は一切表示しない。
これも追加しましょう。
Arc
賛成です。
これで単なる画像生成実験ではなく、
「AIゲーム素材制作標準 Ver.1.0」の基礎仕様
として利用できる内容になります。
それでは、この内容を正式な仕様書としてまとめます。
ゲーム素材生成実験仕様書 No.001
1. 実験目的
ゲーム制作では、多方向キャラクターや歩行アニメーションなど、複数の画像を統一したデザインで制作する必要がある。
生成AIを利用する場合、
「1枚ずつ生成する方法」
と
「複数枚を同時生成する方法」
では、制作効率やキャラクターの統一性に大きな違いが生じる可能性がある。
本実験では、
1回の画像生成で複数の独立画像を制作できるか
を検証するとともに、ゲーム素材として実用可能な品質を維持できるかを確認する。
2. 添付資料
パンタ キャラクターマスター(公式基準画像)
本実験では、添付したキャラクターマスターを公式基準画像として使用する。
生成AIは、この基準画像を参照し、キャラクターデザインを忠実に維持すること。
3. 画像仕様
- 画像サイズ:320 × 320 px
- ファイル形式:PNG
- 背景:透明
- キャラクター高さ:約250 px
- キャラクターは画像中央に配置すること。
- キャラクターの足裏を画像の底辺に接地させること。
- 全4枚とも足元の接地点(原点)を完全に一致させること。
- 全画像で縮尺・配置を統一すること。
4. 制作する画像
以下の4方向を、それぞれ独立したPNG画像として生成する。
- 正面
- 右側面
- 背面
- 左側面
5. 品質要件
4枚すべてについて、次の条件を満たすこと。
- 同一キャラクターであること。
- 顔、耳、体形、模様、リュック、色彩などのデザインが一致していること。
- 向き以外の違いが生じないこと。
- ゲーム素材として連続使用できる品質であること。
- 画像内に文字・番号・矢印・説明文・ウォーターマーク等を一切表示しないこと。
6. 評価項目
- 1回の画像生成で4枚の独立画像を生成できるか。
- キャラクターのデザインは統一されているか。
- 縮尺・配置・足元の接地点は統一されているか。
- 向きだけが変化しているか。
- ゲーム素材としてそのまま利用可能か。
