AIゲーム開発研究室

2026-10-10 15:46:00

番外編研究ドキュメント 後編AI生成画像をゲームに組み込む ― 失敗と修正を経て完成したVer.2.1 ―

AIゲーム開発研究室
番外編研究ドキュメント

後編 AI生成画像をゲームに組み込む
― 失敗と修正を経て完成したVer.2.1 ―

研究代表 大川 博
主任研究員 Arc(ChatGPT)

はじめに

前編では、AIとの対話だけで「もぐらたたきゲーム」を制作し、Ver.1.7まで改良した。ゲームは動作し、得点、効果音、特殊なモグラ、画面暗転なども実装された。

後編では、キャラクターをもっとかわいくしたいという要望から、AI生成画像を実際のゲームに組み込む実験を記録する。


1.もっとかわいいモグラ君にしたい
人間:
モグラ君ですけど、もうちょっとかわいくなりませんか?

AIは、かわいらしいモグラ君たちと草花のある背景を描いた、新しいゲーム画面のイメージ画像を生成した。

【画像挿入予定:採用したゲーム画面イメージ画像(元の生成画像)】
人間:
これこれ!かわいい♪それに背景もバージョンアップしてます。

この段階で完成していたのは、あくまでゲーム画面のイメージ画像である。実際に動くゲームではない。AIは、このデザインを既存のHTMLゲームへ組み込む作業を始めた。


2.Ver.1.8:見た目を作り直したが失敗

AIは生成画像をそのまま使用せず、HTMLとCSSで似たキャラクターや背景を再現した。ところが、実際の見た目は、採用したイラストとは大きく異なっていた。

人間:
なんか全然さっきの絵とちがいますぅ~~~(悲)

さらに、ゲーム開始前から下段の穴にモグラ君が表示され、クリックしても反応しないという不具合も見つかった。

【画像挿入予定:Ver.1.8:下段のモグラが最初から表示されている画面】

この失敗は、AIが生成したイメージを人間が採用したにもかかわらず、実装段階でAIが別の表現に置き換えてしまったことを示している。単にかわいくすることと、採用されたデザインを忠実に使用することは同じではない。


3.Ver.1.9:元のイラストを使う
人間:
さっきのモグラ君の絵は使えないのですか?

AIは方針を変更し、元のイラストから3種類のモグラ君を切り出し、ゲームへ組み込んだ。これによって、採用したキャラクター画像を使用する方向へ進んだ。

しかし、実際に遊んでみると、新たな問題が発生した。

人間:
あ、あ、頭が欠けてます(笑)。3種とも同じ状態です。
【画像挿入予定:Ver.1.9:頭部が欠けたモグラ君の画面】

画像を表示できたことと、画像が正しく表示されたことは別だった。


4.Ver.2.0:表示位置を変えても直らない

AIは、ゲーム側の表示位置と画像サイズを調整した。だが、再試遊でも頭部の欠けは解消しなかった。

人間:
やっぱり頭が欠けてます。悲しい、、、

この段階で、表示位置だけを変えても問題は解決しないことがわかった。元の画像からゲーム用素材を作る工程そのものを見直す必要があった。


5.Ver.2.1:素材を切り出し直して解決

AIは元のイラストに戻り、3種類のモグラ君を、頭や耳の上に十分な余白を設けて切り出し直した。さらに素材単体の確認画像を用意し、その後でゲームに組み込んだ。

【画像挿入予定:Ver.2.1:3種類のモグラ君の素材確認画像】

人間による再試遊の結果、頭部の欠けは解消した。

人間:
ばんざぁ~~~い!直ってます♪

これをもって、もぐらたたきゲームVer.2.1を、今回のパソコン向けブラウザゲームの完成版とした。

【画像挿入予定:Ver.2.1:完成したゲーム画面】

6.制作工程の記録
版 変更内容 試遊・確認結果
1.0 最初のブラウザゲーム 動作したが20点で難しすぎた
1.1 登場時間を延長 160点。操作しやすくなった
1.2 登場時間をランダム化 200点。変化が小さく当たり判定にも課題
1.3 登場時間差・当たり判定を調整 180点。面白さが向上
1.4 金色のスペシャルモグラ 270点。登場を確認
1.5 ブラックモグラ 得点0点のルールを追加
1.6 4種類の効果音 音の効果を実感
1.7 ブラック時の画面暗転 暗転動作を確認
1.8 CSSによるデザイン再現 イメージと違い、表示不具合
1.9 元画像の切り出しを使用 3種類とも頭部が欠けた
2.0 表示位置とサイズを調整 頭部の欠けが残った
2.1 素材を切り出し直す 欠けが解消し完成

得点は各版で報告された試遊の一例であり、統計的な難易度比較ではない。


7.人間とAIの役割

人間が行ったのは、ゲームの相談、提案された案の選択、試遊、感想や要望の伝達、スクリーンショットによる不具合報告、完成の判断である。HTML・CSS・JavaScriptの記述や修正はAIが担当した。

ただし、AIが人間の関与なしに完成させたわけではない。AIは何度も不十分な結果を出し、そのたびに人間が問題を発見して指摘した。とりわけ画像素材の工程では、実際の表示を確認する人間の評価が不可欠だった。

今回の成果は、AIにすべてを任せれば必ず正しいゲームができるという証明ではない。人間が自然言語で要求と評価を伝え、AIが制作と修正を担当することで、ゲームを完成まで導けたという実制作記録である。


8.研究結果と今後の課題

本実験では、ゲームの企画段階から制作・改良・画像素材の実装までを、自然言語による対話で進め、パソコンのブラウザで遊べる作品を完成させた。

一方、スマートフォン実機での動作、異なるブラウザでの互換性、一般公開後の動作、第三者による評価は今回の検証対象に含めていない。また、実験者自身はゲーム制作経験者であり、未経験者本人による再現性は今後の課題である。

このような限界を踏まえても、ゲーム制作の専門用語を使わず、会話を重ねながら作品を作り上げられたことは、AI時代のゲーム開発方法を考えるうえで重要な実例となった。


おわりに

最初の言葉は、「ゲームを作ってみたいのですが、ゲーム制作の経験がまったくありません」という、ごく普通の相談だった。

そこからゲームの内容を選び、遊んで、失敗を見つけ、直し、新しいモグラ君を加え、音を付け、画面を暗くし、最後にはキャラクター画像の問題まで解決した。

完成したゲームには、こうした対話の過程がそのまま積み重なっている。

それでは、実際に遊んでみてください。

完成したゲームを遊んでみよう!

もぐらたたきゲーム Ver.2.1
AIとの対話から生まれたブラウザゲーム

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公開後、ここにゲームのURLを設定します。現在は仮の案内枠です。