AIゲーム開発研究室
番外編研究ドキュメント 後編AI生成画像をゲームに組み込む ― 失敗と修正を経て完成したVer.2.1 ―
主任研究員 Arc(ChatGPT)
前編では、AIとの対話だけで「もぐらたたきゲーム」を制作し、Ver.1.7まで改良した。ゲームは動作し、得点、効果音、特殊なモグラ、画面暗転なども実装された。
後編では、キャラクターをもっとかわいくしたいという要望から、AI生成画像を実際のゲームに組み込む実験を記録する。
モグラ君ですけど、もうちょっとかわいくなりませんか?
AIは、かわいらしいモグラ君たちと草花のある背景を描いた、新しいゲーム画面のイメージ画像を生成した。
これこれ!かわいい♪それに背景もバージョンアップしてます。
この段階で完成していたのは、あくまでゲーム画面のイメージ画像である。実際に動くゲームではない。AIは、このデザインを既存のHTMLゲームへ組み込む作業を始めた。
AIは生成画像をそのまま使用せず、HTMLとCSSで似たキャラクターや背景を再現した。ところが、実際の見た目は、採用したイラストとは大きく異なっていた。
なんか全然さっきの絵とちがいますぅ~~~(悲)
さらに、ゲーム開始前から下段の穴にモグラ君が表示され、クリックしても反応しないという不具合も見つかった。
この失敗は、AIが生成したイメージを人間が採用したにもかかわらず、実装段階でAIが別の表現に置き換えてしまったことを示している。単にかわいくすることと、採用されたデザインを忠実に使用することは同じではない。
さっきのモグラ君の絵は使えないのですか?
AIは方針を変更し、元のイラストから3種類のモグラ君を切り出し、ゲームへ組み込んだ。これによって、採用したキャラクター画像を使用する方向へ進んだ。
しかし、実際に遊んでみると、新たな問題が発生した。
あ、あ、頭が欠けてます(笑)。3種とも同じ状態です。
画像を表示できたことと、画像が正しく表示されたことは別だった。
AIは、ゲーム側の表示位置と画像サイズを調整した。だが、再試遊でも頭部の欠けは解消しなかった。
やっぱり頭が欠けてます。悲しい、、、
この段階で、表示位置だけを変えても問題は解決しないことがわかった。元の画像からゲーム用素材を作る工程そのものを見直す必要があった。
AIは元のイラストに戻り、3種類のモグラ君を、頭や耳の上に十分な余白を設けて切り出し直した。さらに素材単体の確認画像を用意し、その後でゲームに組み込んだ。
人間による再試遊の結果、頭部の欠けは解消した。
ばんざぁ~~~い!直ってます♪
これをもって、もぐらたたきゲームVer.2.1を、今回のパソコン向けブラウザゲームの完成版とした。
| 版 | 変更内容 | 試遊・確認結果 |
|---|---|---|
| 1.0 | 最初のブラウザゲーム | 動作したが20点で難しすぎた |
| 1.1 | 登場時間を延長 | 160点。操作しやすくなった |
| 1.2 | 登場時間をランダム化 | 200点。変化が小さく当たり判定にも課題 |
| 1.3 | 登場時間差・当たり判定を調整 | 180点。面白さが向上 |
| 1.4 | 金色のスペシャルモグラ | 270点。登場を確認 |
| 1.5 | ブラックモグラ | 得点0点のルールを追加 |
| 1.6 | 4種類の効果音 | 音の効果を実感 |
| 1.7 | ブラック時の画面暗転 | 暗転動作を確認 |
| 1.8 | CSSによるデザイン再現 | イメージと違い、表示不具合 |
| 1.9 | 元画像の切り出しを使用 | 3種類とも頭部が欠けた |
| 2.0 | 表示位置とサイズを調整 | 頭部の欠けが残った |
| 2.1 | 素材を切り出し直す | 欠けが解消し完成 |
得点は各版で報告された試遊の一例であり、統計的な難易度比較ではない。
人間が行ったのは、ゲームの相談、提案された案の選択、試遊、感想や要望の伝達、スクリーンショットによる不具合報告、完成の判断である。HTML・CSS・JavaScriptの記述や修正はAIが担当した。
ただし、AIが人間の関与なしに完成させたわけではない。AIは何度も不十分な結果を出し、そのたびに人間が問題を発見して指摘した。とりわけ画像素材の工程では、実際の表示を確認する人間の評価が不可欠だった。
今回の成果は、AIにすべてを任せれば必ず正しいゲームができるという証明ではない。人間が自然言語で要求と評価を伝え、AIが制作と修正を担当することで、ゲームを完成まで導けたという実制作記録である。
本実験では、ゲームの企画段階から制作・改良・画像素材の実装までを、自然言語による対話で進め、パソコンのブラウザで遊べる作品を完成させた。
一方、スマートフォン実機での動作、異なるブラウザでの互換性、一般公開後の動作、第三者による評価は今回の検証対象に含めていない。また、実験者自身はゲーム制作経験者であり、未経験者本人による再現性は今後の課題である。
このような限界を踏まえても、ゲーム制作の専門用語を使わず、会話を重ねながら作品を作り上げられたことは、AI時代のゲーム開発方法を考えるうえで重要な実例となった。
最初の言葉は、「ゲームを作ってみたいのですが、ゲーム制作の経験がまったくありません」という、ごく普通の相談だった。
そこからゲームの内容を選び、遊んで、失敗を見つけ、直し、新しいモグラ君を加え、音を付け、画面を暗くし、最後にはキャラクター画像の問題まで解決した。
完成したゲームには、こうした対話の過程がそのまま積み重なっている。
それでは、実際に遊んでみてください。
もぐらたたきゲーム Ver.2.1
AIとの対話から生まれたブラウザゲーム
公開後、ここにゲームのURLを設定します。現在は仮の案内枠です。
