芸術論講義室
2016-12-02 07:21:00
「現実」は「記憶」からできている
光として入力された情報は、前頭前野に送られて
記憶との照合・合成の結果、初めて意味が認識される
現実は記憶からできています
脳の情報処理能力およびスコトーマの観点から考えると
次のようになります
・人間は見たことがあるものしか認識しない
・見たことのあるものの組み合わせしか認識しない
・初めて見て認識できる見たことのないものは
過去に見たことのあるものとの類似性により認識している
さらに
・人間は自分にとって重要なことしか認識しない
・目の前の現実は、自分にとって重要な記憶で成り立っている
記憶であろうが現実であろうが
すべて記憶である
2016-12-01 21:44:00
人間が物を見るメカニズム
人は光を見てどのように物を認識しているのでしょうか?
それではここで、視覚による認識システム
に関して簡単に整理してみます
目の前に広がる世界の様相、形や色は光として眼に入る
網膜で電気信号に変換され
視交叉を経て、視覚野で画像処理され画像となる
画像情報は海馬にて重要度により選別され
前頭前野に送られ、そこで始めて形が感じられ
記憶との照合・合成処理の後、意味が認識される
というプロセスを経ることになります
光という電磁波が網膜で電気信号に変換され
電気信号が視覚野で画像に変換されて
初めて我々が見ているような世界になるのです
視覚野についてもう少し詳しく説明すると
視覚野は画像が映し出されるモニターのようなものです
細胞の集合体で、ドットによるCG画像と近似している
細胞は丸みを持っており、映し出される画像の輪郭は
ぼやけているが、画像処理により明快な形となる
視覚野は6層に分かれており、電気信号を受け階層的な処理を行う
解像度はそれほど高くないが、何層ものフィルターにより
大まかな形で捉えられていたものが、徐々に細密に映像化される
シャープな形を映し出せばその分負担がかかることになる
視覚野における画像処理
エッジを統合する
同じ程度の明るさを統合する
陰影の特徴を読み取る
対象物の形態、知識を記憶より探す
コンピュータグラフィクスと酷似していることにお気づきでしょうか?
我々が見ている世界は、脳の中で作られた表現で
そのような風景が実際に存在するわけではないのです
2016-11-30 23:52:00
目に見える世界って何?
目の前に広がる世界とは、何なのでしょうか?
テーブルの上に赤いコップが置いてあるとします
私たちは、眼でコップを見るわけですが
コップ自体を見ているわけではありません
コップにあたって反射した光を見ているのです
ですから見ているものは物そのものではなく光なのです
光とは、電磁波のうち周波数380nm~780nm範囲内のことで
物自体とは直接関係ありません(発光していない限り)
私たちは、物そのものを認識しているわけではないのです
ですからコップそのものが赤いのではなく
反射された電磁波が赤色調の周波数帯であったということです
また、その物がなぜコップなのでしょうか?
それは過去の記憶による決めつけでしかありません
また、なぜテーブルの上に置いてあると思ったのでしょうか?
テーブルとくっついてなく、なぜ別物だと認識したのでしょうか?
網膜に投影された時点では光のシャワーでしかなく
それぞれは分類されていないカオス状態のはずです
