AIゲーム開発研究室
第11回 ゲーム仕様書から必要な素材を設計する
ゲーム開発ドキュメント
第11回 ゲーム仕様書から必要な素材を設計する
はじめに
前回、『森のどんぐり大作戦 Version 1.0』のゲーム仕様書を正式に採用しました。
これでゲームの企画・設計工程は一区切りとなり、今回から実際のゲーム制作工程へ入ります。
しかし、ゲーム仕様書が完成したからといって、すぐにUnityへ実装することはできません。
まず必要になるのは、仕様書をもとに「どのような素材を制作するのか」を整理することです。
キャラクター、背景、アイテム、ユーザーインターフェース(UI)、アニメーション、サウンドなど、ゲームを構成するすべての素材を洗い出し、それぞれの役割を明確にしていきます。
今回は、その素材設計をAIとともに行います。
制作会議
人間
ゲーム仕様書は完成しました。
次は、この仕様書を実際のゲームへ落とし込むために、必要な素材を整理したいと思います。
ゲーム制作に必要となる素材を分類し、それぞれ何のために必要なのかも含めて整理してください。
AI
承知しました。
ゲーム仕様書をもとに、制作に必要な素材を分類します。
ゲーム仕様書はゲーム全体の設計図ですが、それだけではゲームは完成しません。
仕様書を実際のゲームとして形にするためには、必要な素材を設計し、それぞれを制作していく必要があります。
『森のどんぐり大作戦』で必要となる主な素材は次のとおりです。
① キャラクター素材
・パンタ
・コンタ
・ミミ
・リン
・ポン
ゲーム中で使用する待機、移動、どんぐりキャッチなどのアニメーション素材を含みます。
② 背景素材
・どんぐりの森
・空
・地面
・樹木などの背景オブジェクト
ゲーム画面全体を構成する背景素材です。
③ アイテム素材
・どんぐり
・キャッチエフェクト
ゲーム中で取得・演出に使用する素材です。
④ UI素材
・タイトル画面
・ゲーム開始ボタン
・キャラクター表示
・キャッチ数表示
・ゲームクリア画面
プレイヤーへ情報を伝え、ゲームを操作するための素材です。
⑤ サウンド素材
・BGM
・どんぐりキャッチ音
・キャラクター交代音
・ゲームクリア音
ゲーム全体の雰囲気や達成感を演出する素材です。
人間
ありがとうございます。
ゲーム仕様書から制作に必要な素材を整理することで、ゲーム制作全体が見渡せるようになりました。
ここで必要な素材を明確にしておくことで、制作の抜けや重複を防ぎ、効率よくゲーム開発を進めることができます。
次回からは、この素材一覧をもとに、一つひとつの素材について仕様を設計し、AIを活用しながら実際の制作を進めていきます。
おわりに
ゲーム開発では、仕様書が完成した後に必要な素材を整理する工程があります。
この工程は、単に「何を作るか」を一覧にするだけではありません。
ゲーム全体を構成する要素を整理し、それぞれの役割を明確にすることで、その後の制作工程を円滑に進めるための重要な設計作業です。
生成AIの活用によって、このような素材設計も短時間で体系的に整理できるようになりました。
人間はゲーム全体の方向性や品質を判断し、AIは設計を支援する。
この役割分担によって、より効率的なゲーム開発が可能になります。
次回からは、この素材設計をもとに、各素材の仕様をさらに詳しく設計し、ゲーム素材の制作へ進みます。
第10回 AIゲーム仕様書の検証と正式採用
ゲーム開発ドキュメント
第10回 AIゲーム仕様書の検証と正式採用
はじめに
前回、AIによって『森のどんぐり大作戦』のゲーム仕様書が完成しました。
しかし、ゲーム開発では仕様書が完成した時点で、そのまま制作へ進むわけではありません。
ゲームコンセプトや世界観、キャラクター設定などと照らし合わせ、作品全体として矛盾がないかを確認する工程があります。
今回は、『おむすび山 世界設定絵本』を基準として、AIが設計したゲーム仕様書を検証します。
制作会議
人間
それでは、『森のどんぐり大作戦』のゲーム仕様書を『おむすび山 世界設定絵本』と照らし合わせながら確認します。
主人公、ゲームの目的、世界観、ゲームの流れなど、作品全体として違和感がないか確認してください。
AI
確認しました。
ゲーム仕様書全体を『おむすび山 世界設定絵本』と照らし合わせた結果、大きな矛盾や修正が必要となる項目は見当たりませんでした。
主人公であるパンタ、コンタ、ミミ、リン、ポンの役割は絵本と一致しています。
ゲームの舞台である「どんぐりの森」も世界設定と整合しています。
ゲームの目的である「森からいただいた恵みであるどんぐりを集める」という内容も、『おむすび山』のコンセプトを自然に表現しています。
また、ゲーム全体を通して「森とともに豊かになる」というテーマも維持されています。
現時点では、ゲーム仕様書を修正する必要はないと判断します。
人間
私も同じ判断です。
今回、仕様書を改めて確認しましたが、大きな修正を行う必要はありませんでした。
もちろん、今後ゲーム制作を進める中で細かな調整を行う可能性はあります。
しかし、ゲームコンセプト、世界観、ゲームルールを含め、現時点では十分に実制作へ進める内容になっていると判断し、この仕様書を『森のどんぐり大作戦 Version 1.0』の正式なゲーム仕様書として採用します。
おわりに
今回の確認作業では、大きな修正点は見つかりませんでした。
これは、「確認する必要がなかった」という意味ではありません。
ゲーム開発では、仕様書完成後に作品全体との整合性を確認する工程は重要な制作プロセスです。
今回も実際にその工程を経たことで、この仕様書を正式版として採用する判断ができました。
また、本研究を通して、現時点の生成AIは、人間がゲームコンセプトや制作条件を明確に整理し、それを適切に伝えることで、実際のゲーム開発に活用できるレベルのゲーム仕様書を設計できることを確認しました。
これは、「AIだけでゲームが作れる」という意味ではありません。
ゲーム全体の方向性を決定するのは人間の役割であり、その考えを設計へ落とし込む強力なパートナーとして、生成AIはすでに実用的な段階に達していることを、本研究を通して検証することができました。
本シリーズでは、この検証結果を踏まえ、ここから先は実際のゲーム制作工程へ進みます。
次回は、ゲーム仕様書をもとに制作に必要な素材を整理し、AIとともにゲーム素材の設計を進めていきます。
第9回 AIゲーム仕様書と絵本をすり合わせる
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第9回 AIゲーム仕様書と絵本をすり合わせる
はじめに
前回、人間が整理したゲームコンセプトや制作条件をもとに、AIが『森のどんぐり大作戦』のゲーム仕様書を設計しました。
仕様書は、人間が提示した条件を忠実に反映し、ゲームとして遊びやすく整理された内容となっています。
しかし、このゲームは『おむすび山 世界設定絵本』を原作として制作します。
そのため、ゲームとして成立しているだけでは十分ではありません。
絵本の世界観や登場人物の役割、作品全体の雰囲気と調和しているかを確認し、ゲーム仕様書を最終仕様へ仕上げる必要があります。
今回は、AIが作成した仕様書を絵本の世界と照らし合わせながら、正式なゲーム仕様書へ完成させるための設計会議を行います。
制作会議
人間
前回、AIが『森のどんぐり大作戦』のゲーム仕様書を設計してくれました。
ゲームの流れや基本ルールは、こちらが提示した条件どおりに整理されており、このままでもゲームとして十分に成立しています。
ここからは、『おむすび山 世界設定絵本』との整合性を確認しながら、正式なゲーム仕様書として仕上げていきます。
確認したいのは、ゲームシステムそのものではありません。
・キャラクターの役割
・世界観とのつながり
・ゲーム中の表現
・演出
・絵本との連続性
これらを一つずつ確認し、ゲームと絵本が一つの作品として自然につながるように最終調整を行います。
AI
承知しました。
今回作成した仕様書は、ゲームとして遊びやすく、分かりやすい構成になるよう設計しました。
一方、『おむすび山』はゲーム単独の作品ではなく、絵本によって世界観や登場人物の役割が描かれているシリーズ作品です。
そのため、ゲームとして成立していることと、作品全体として違和感がないことは、それぞれ別の視点から確認する必要があります。
ここからは、ゲームデザイナーとしてではなく、人間のゲームディレクターの判断をもとに、絵本との整合性を確認しながら仕様書を完成させていきます。
おわりに
AIが設計したゲーム仕様書によって、『森のどんぐり大作戦』の全体像が明確になりました。
しかし、このゲームは『おむすび山 世界設定絵本』と一体となって制作される作品です。
そのため、ここからはゲームの面白さだけではなく、作品全体の世界観や物語とのつながりも大切にしながら、仕様書を完成させていきます。
次回からは、AIが作成したゲーム仕様書を一つずつ確認し、絵本との整合性を図りながら正式版のゲーム仕様書を完成させます。
そして、完成した仕様書をもとに、いよいよゲーム制作工程へ進んでいきます。
第8回 AIへのプロンプトとAIが設計したゲーム仕様書
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第8回 AIへのプロンプトとAIが設計したゲーム仕様書
はじめに
前回、人間側でゲームコンセプトや世界観、ゲームルールを整理しました。
今回は、その内容をそのままAIへ入力し、ゲーム仕様を設計してもらいます。
ここでは、AIへ入力したプロンプトと、AIが作成したゲーム仕様書を編集せず、そのまま掲載します。
AIは、人間から与えられた条件だけを基に、どのようなゲームとして設計するのでしょうか。
AIへのプロンプト
まず、絵本との整合性を確認します。
今回制作するゲームは、「おむすび山 世界設定絵本」を原作として制作します。
絵本との共通設定
・主人公は、パンタ、コンタ、ミミ、リン、ポンの5人です。
・舞台は、どんぐりの森です。
・森では、たくさんのどんぐりが落ちてきています。
・子どもたちは、そのどんぐりを集めます。
・ゲームでは、地面に落ちたどんぐりを拾うのではなく、落ちてくるどんぐりをキャッチして集める表現とします。
・キャラクターデザイン、背景、世界観は、絵本と統一してください。
以上を、絵本との共通設定とします。
続いて、ゲーム内容を説明します。
ゲーム内容(決定事項)
・ゲーム全体のタイトルは、「おむすび山のなかまたち」です。
・今回設計するゲームは、「森のどんぐり大作戦」です。
・プレイヤーは、パンタ、コンタ、ミミ、リン、ポンの5人をランダムな順番で操作します。
・1人が5個のどんぐりをキャッチすると、次の仲間へ交代します。
・同じキャラクターが連続して登場することはありません。
・5人全員がプレーし、合計25個のどんぐりをキャッチするとゲームクリアです。
・ゲーム画面は横長固定とします。
・背景は、どんぐりの森です。
・どんぐりは画面上から次々と落ちてきます。
・プレイヤーは左右に移動し、籠でどんぐりをキャッチして集めます。
・キャラクターごとの動作や能力の違いについては、ゲーム仕様の設計段階で検討してください。
以上が、人間側で決定している内容です。
これらの内容を変更することなく、「森のどんぐり大作戦」のゲーム仕様を設計してください。
AIゲーム仕様書
ゲーム名
森のどんぐり大作戦
仕様書 Version 1.0
作成者
AIゲームデザイナー
Arc(OpenAI ChatGPT)
1. ゲーム概要
『森のどんぐり大作戦』は、「おむすび山のなかまたち」に収録されるアクションゲームです。
プレイヤーは、どんぐりの森に暮らす5人の仲間たちを操作し、空から降ってくるどんぐりをキャッチします。
ゲームは短時間で気軽に遊べる内容とし、絵本のやさしい世界観をそのままゲームとして体験できることを目標とします。
2. ゲームコンセプト
森からの恵みを受け取り、楽しみながら集める。
競争ではなく、「森とともに遊ぶ」ことをテーマとしたゲームとします。
3. ゲームの流れ
ゲーム開始
↓
ランダムな順番でキャラクターが登場
↓
どんぐりを5個キャッチ
↓
次の仲間へ交代
↓
5人全員がプレー終了
↓
ゲームクリア
4. プレイヤー
登場キャラクター
・パンタ
・コンタ
・ミミ
・リン
・ポン
登場順は毎回ランダムです。
同じキャラクターが連続して登場することはありません。
5. キャラクター仕様
キャラクターごとに個性を持たせます。
能力値や操作感については、ゲームバランスを考慮しながら後の設計段階で決定します。
6. ゲーム画面
横長画面。
背景は「どんぐりの森」。
画面上部からどんぐりが自然に落下します。
プレイヤーは左右へ移動し、籠でどんぐりをキャッチします。
7. クリア条件
1人につき5個のどんぐりをキャッチします。
5人全員がプレーを終了し、合計25個のどんぐりを集めるとゲームクリアです。
8. 演出
どんぐりをキャッチすると、軽快な効果音と小さなアニメーションで成功を演出します。
キャラクター交代時には、それぞれの登場モーションを表示し、テンポよくゲームを進行させます。
ゲームクリア時には、5人全員が集合し、森の恵みに感謝するエンディング演出を表示します。
9. 拡張性
本仕様は、「森のどんぐり大作戦 Version 1.0」とします。
今後の制作に合わせて、キャラクター性能、UI、演出、サウンド、難易度などを追加・改良し、仕様書を更新していきます。
以上。
第7回 絵本とのすり合わせとAIへの依頼内容を整理する
ゲーム開発ドキュメント
第7回 絵本とのすり合わせとAIへの依頼内容を整理する
はじめに
前回までで、『おむすび山のなかまたち』に収録するゲーム『森のどんぐり大作戦』の方向性が決まりました。
今回はゲーム仕様を設計する前に、「おむすび山 世界設定絵本」との整合性を確認し、人間側で決定している内容を整理します。
今回の目的は、AIにゲームを考えてもらうことではありません。
人間がゲームディレクターとして制作方針を決定し、その内容をAIへ正確に伝え、ゲームデザイナーとしてゲーム仕様を設計してもらうための準備を行います。
制作会議
人間
「まず、絵本との整合性を確認します。
今回制作するゲームは、『おむすび山 世界設定絵本』を原作として制作します。
絵本との共通設定
・主人公は、パンタ、コンタ、ミミ、リン、ポンの5人です。
・舞台は、どんぐりの森です。
・森では、たくさんのどんぐりが落ちてきています。
・子どもたちは、そのどんぐりを集めます。
・ゲームでは、地面に落ちたどんぐりを拾うのではなく、落ちてくるどんぐりをキャッチして集める表現とします。
・キャラクターデザイン、背景、世界観は、絵本と統一してください。
以上を、絵本との共通設定とします。
続いて、ゲーム内容を説明します。
ゲーム内容(決定事項)
・ゲーム全体のタイトルは、『おむすび山のなかまたち』です。
・今回設計するゲームは、『森のどんぐり大作戦』です。
・プレイヤーは、パンタ、コンタ、ミミ、リン、ポンの5人をランダムな順番で操作します。
・1人が5個のどんぐりをキャッチすると、次の仲間へ交代します。
・同じキャラクターが連続して登場することはありません。
・5人全員がプレーし、合計25個のどんぐりをキャッチするとゲームクリアです。
・ゲーム画面は横長固定とします。
・背景は、どんぐりの森です。
・どんぐりは画面上から次々と落ちてきます。
・プレイヤーは左右に移動し、籠でどんぐりをキャッチして集めます。
・キャラクターごとの動作や能力の違いについては、ゲーム仕様の設計段階で検討してください。
以上が、人間側で決定している内容です。
これらの内容を変更することなく、『森のどんぐり大作戦』のゲーム仕様を設計してください。」
おわりに
ここまでで、人間側がAIへ伝えるべき内容が整理できました。
AIゲーム開発では、AIにすべてを任せるのではなく、人間が世界観やゲームコンセプト、ゲームルールを明確に定義したうえで、その実現方法をAIに設計してもらいます。
次回は、今回整理した内容を実際にAIへ入力し、そのプロンプトとAIが作成したゲーム仕様書をそのまま掲載します。
AIは、このゲームをどのような仕様として設計するのでしょうか。
実際のプロンプトと回答を通して、その制作過程を紹介していきます。
